今回は、初心者向けにTeratermの操作について説明します。
IT歴:10年程。
ネットワーク監視・運用:4年
サーバ監視・運用 :3年
ネットワーク構築・設計:2年
インフラ構築・設計 :現在
Teratermとは?
わかりやすいサイトがありますが、より解説しているサイトをご紹介します。
そちらの内容を引用すると
telnetやSSHで接続をするときによく使うソフト
telnetは「ネットワークを経由して他のコンピュータ(主にサーバ)に接続し、遠隔操作するための仕組み」です。
telnetやSSHによる接続をWindows上からやる際によく使われるソフト
が「Tera Term(テラターム)」です。
Tera Term上からtelnetによって他のコンピュータに接続し、あーだこーだと操作できます。Tera Termは、いわゆる「ターミナルエミュレータ」と呼ばれる類のソフトです。
ターミナルエミュレータは「端末として動くソフトウェア」ね。telnetやSSHで他のコンピュータに接続して遠隔操作するということは、見方によっては、他のコンピュータの端末として動いているとも言えますよね。
よって、Tera Termは他のコンピュータに接続して操作するときに使うソフトである
↓
他のコンピュータの端末として動くソフトである
↓
すなわちターミナルエミュレータであるという理屈です。
参照先:Tera Term
Teratermのインストール
インストール方法は以下のサイトに記載があるので参考にしてみください。
Teratermを使うシーン
ネットワークの業務では、遠隔で稼働しているルータ、スイッチを設定変更したい際やステータス、ログ状況を確認する際ににTeratermを利用します。
またはコンソール接続した際にもTeratermを利用して接続します。
Teratermの接続方法
- ホスト(T)
ホスト名またはIPアドレスを入力します。
ホスト名で入力する際は、名前解決されている必要があります。
- サービス
TelnetまたはSSHを選びます。
実際、業務で使用するときはTelnetを選ぶことが多いです。
SSHの接続は暗号化方式なのでセキュリティを強化する通信方式です。
- シリアル(E)
NW機器と直接接続したい場合は、コンソールケーブルを使用します。
使用するパターンとしては、機器の構築する際に使うことが多いです。
あと、Telnetできない場合はコンソールで接続します。
GS924MにTelnetで接続してみる
①コンソールケーブルにて以下のように接続します。
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③シリアルポートを選択します。
ポートは「COM~」と表示されているものを選択しましょう。
万が一、プルダウン内のポートを選択しても接続できない場合は、
ドライバーをインストールする必要があります。
④ログイン画面が表示されればOKです。
工場出荷時の場合は、マニュアルにユーザ名とPWが記載されています。
大体は、ユーザ名:manager PW:friendが多いようです。
⑤IPアドレスを追加します。
GS924Mの場合は、以下のコマンドを入力します。
一先ず、PCからTelnet接続するだけなので、任意のアドレスを設定します。
<参考例>
⑥コンフィングを保存します。
⑦GS924M側の設定は完了です。
次にPC側の設定を行いましよう!
①キーボードのWindows +Rを同時に選択します。
そうすると「ファイル名を指定して実行」が起動します。
②名前欄に以下を入力し、OKを選択します。
ncpa.cpl
③ネットワーク接続画面が表示されます。
④イーサネットを開きます。
⑤インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)を開きます
⑥以下の赤枠にIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイを入力し、OKを選択します。
※デフォルトゲートウェイは入力しなくてもOKです。
※IPアドレスは、GS924Mと同じネットワーク内で設定します。
今回の場合、サブネットマスクが255.255.255.0なので、1~254間で設定が可能です。
192.168.0.1はGS924Mが使用しているので、2~254が実際に使用できるIPアドレスとなります。
⑦GS924M~PCをLANケーブルで接続
GS924MはVLAN設定をしていないので全ポート、デフォルトVLANになっています。
任意のportに接続します。
⑧GS924M~PC間の疎通確認します。
PCからコマンドプロンプトを起動し、GS924M(192.168.0.1)にPingを実行します。
応答が返ってくるはずです。
ss
⑨Teratermを起動します。
ホストにGS924Mの「IPアドレス」とサービスを「Telnet」を選択し、OKを選択します。
⑩以下のようにログイン画面が表示されればTelnet接続が可能となります。
⑪使うシーンとして、設定追加や変更、ファームウェアのバージョンアップが多いと思います。
ファームウェアのバージョンアップを行う場合、再起動が必要になるので、
稼働中の機器というよりは、構築段階や未稼働機器に対して行うことが殆どです。
なおコンソール上でもファームウェアのバージョンアップはきますが、スピードが非常に遅いためTelnet接続での利用をおススメします。
ファームウェアのバージョンアップ方法も記載しておきます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
Teratermを利用することがあっても自分で設定することは少ないかもしれません。
検証用の機器を購入して自宅で試してみることをおススメします。
実際に繋がったときは凄く嬉しいですよ!
ポイントを以下に記載します。
- 遠隔で稼働しているルータ、スイッチを設定変更したい際やステータス、ログ状況を確認する際に利用する
- 工場出荷状態でConfigを投入する場合は、コンソールケーブルを用いて設定する。
- 工場出荷状態でTelnet接続を行う場合は、機器側にIPアドレス、サブネットマスクを設定し、PC側も同じネットワークにすることでTelnet接続が可能となる。
- ファームウェアのバージョンアップを行う場合は、Telnet接続にて行う。
もっとネットワークエンジニアの知識を習得した方は以下をどうぞ。