今回は、HP Aruba製のアクセスポイントの初期設定コマンドについて、
解説していきたいと思います。
目次
HP Aruba製アクセスポイント 初期設定までの事前準備
以下の構成にします。
- 作業用ノートPC
1.IPアドレスをアクセスポイントのネットワークと合わせる。
2.Tera termの準備
3.COMポートを選択しても接続できない。または何も表示されない場合は、
以下のドライバーをインストールする。
- PoEハブ
- コンソールケーブル
- アクセスポイント(例:AP-505)
- アクセスポイントに設定する情報
1.IPアドレス
2.サブネットマスク
3.デフォルトゲートウェイ
4.無線コントローラまたは仮想コントローラのIPアドレス
5.アクセスポイントのホスト名
6.DNS IPアドレス ←必要であれば。
7.管理VLAN ←基本は不要。必要であれば。
HP Aruba製アクセスポイント 初期設定コマンド
初期設定コマンドを以下に記載します。
<例>
IPアドレス:192.168.0.1
サブネットマスク:255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ:192.168.0.254
無線コントローラまたは仮想コントローラのIPアドレス:192.168.0.100
アクセスポイントのホスト名:AP-TEST
DNS IPアドレス:192.168.0.150
管理VLAN:100
<設定例>
①初期化する場合
apboot>purgeenv
②IPアドレスの設定
apboot>setenv ipaddr 192.168.0.1
③サブネットマスクの設定
apboot>setenv netmask 255.255.255.0
④デフォルトゲートウェイの設定
apboot>setenv gatewayip 192.168.0.254
⑤無線コントローラまたは仮想コントローラのIPアドレスの設定
apboot>setenv master 192.168.0.100
⑥アクセスポイントのホスト名の設定
apboot>setenv name AP-TEST
⑦DNSのIPアドレスの設定
apboot>setenv dnsip 192.168.0.150
⑧管理VLANの設定
apboot>setenv uplink_vlan 100
⑨設定内容の確認
printenv
⑩保存
apboot>saveenv
⑪設定した環境変数の反映
apboot>bootコマンドを実行する上での注意点
- アクセスポイントをPoEハブとLAN接続すると、Tera term上に右記が表示されますので、「Hit <Enter> to stop autoboot:数字」が表示されている間(カウントダウンされます)に、Enterを押下します。間に合わなかった場合は、アクセスポイントを再起動してリトライする必要があります。
- setenvコマンド実行時に、スペル間違いがあったとしてもエラー表示されません。必ず設定が反映されているか「printenv」コマンドで確認をしましょう。
- コマンド実行後のスペルを間違えないようメモ帳に事前に投入Configを作成しておきましょう。
- 初期設定後にコンソールケーブルを外して、作業用ノートPCからアクセスポイントにPing疎通が通るか確認をしましょう。
- 集中管理型の場合はこの後、無線コントローラに帰属させる設定が必要です。
- 分散管理型(自律型)の場合は、設定は以上です。
まとめ
アクセスポイントの初期設定は、流れさえ理解できれば次回からは簡単に設定ができると思います。
是非、実践でやってみてください!