こんにちはAMAです。
半年前に仕事でサウジアラビアに1ヶ月間、出張に行ってきましたので、
レポートしていきたいと思います。
目次
サウジアラビアとはどんな国
サウジアラビアと聞いて、どんなイメージを持たれますか?
私のイメージは以下です。
- イスラム教
- 中東=テロ
- 石油
- 何処の国でも一緒ですが、海外は怖い
- コミュニケーションが取れるか心配
- 白の長いシャツワンピース(トーブ)を着ないといけない
- 遠い
- 髭
考えればきりがないですが、こんなイメージを持っていました。
まず、海外に行ったこともなかったので日本語しか喋れないけど、
大丈夫かなと不安の中、初の海外出張となりました。
事前にネットで調べると、
日本と同じアジアの仲間・・・
日本から西へおよそ8700キロメートル。アフリカ大陸の手前にあるアラビア半島のおよそ80パーセントを占めるのがサウジアラビアです。首都「リヤド」は政治の中心地で、公用語はアラビア語、人口は約3422万人(2019年サウジアラビア王国政府統計)となっており、日本の約6倍という広大な国土面積の大部分が砂漠です。接している国は、ヨルダン、イラク、クウェート、バーレーン、カタール、アラブ首長国連邦、イエメン、オマーンなどで、このあたりの国や地域は西アジアに分類されます。日本語での公式表記は「サウジアラビア王国」となります。
地理と気候・・・
一般的にサウジアラビアの気候は、気温が高く乾燥していることが特徴ですが、広大な面積から沿岸部、内陸部など地域によって気候は大きく異なります。サウジアラビアの国土は、地理的な特徴によって5つの地域に分かれています。
行くことになった地域はヒジャーズ地方です。
ヒジャーズ地方イスラームの聖地メッカとマディーナがある西部地域は、「ヒジャーズ地方」と呼ばれています。世界中から訪れる巡礼者が滞在する街「ジェッダ」もあります。季節による気温差はほとんどありませんが、夏には50度近くまで気温が上昇します。高い山が連なるこの地域は、年間を通して湿度が非常に高いのが特徴です。
サウジアラビアの通貨・・・
サウジアラビアのお金の単位は「リヤル」といいます。1リヤルは日本円で約29円です(2020年1月現在)。
日本との時差・・・
サウジアラビアと日本には6時間の時差があります。例えば日本がお昼の12時のとき、サウジアラビアは朝の6時となります。
宗教・・・
イスラム教の発祥地で、聖地「メッカ」があります。イスラム教が国教なので、国民は全員イスラム教です。
「礼拝」は1日5回、メッカの方向に向かってお祈りをします。お祈りの時間は役所、銀行、お店などすべてが閉まります。
「ラマダン(断食)」はイスラム暦9月の1ヵ月間、日の出から日の入りまでは水一滴すら飲まない断食を行います。日没後は家族が集まり、豪勢な料理を食べ、ラマダン明けには日本の正月のようなお祭りがあります。
「巡礼」はイスラム暦12月に世界中から約300万人ものイスラム教徒がメッカに集まります。イスラム教徒にとって、人生に一度巡礼することは是非実行したい行事の一つです。
参考URL:サウジアラビアってどんな国
サウジアラビアに行ってきた理由
なぜ、サウジアラビアに行くことになったかというと、
冒頭でも言いましたとおり、仕事です。
派遣先の企業と協力会社であるサウジアラビアの企業に新規システムを導入する目的で、インフラ周りの構築を依頼され出張することになりました。
出張メンバーは5名
(内訳)
システム担当者:2名
開発担当者:2名
インフラ担当:1名(私)
私が主に担当した仕事内容は以下になります。
〇日本での作業
- 物理・論理設計図の資料作成
- IPアドレス台帳の更新
- 実機を用いて試験環境を構築&検証テスト
- Cisco Packet tracerで疑似環境を構築&検証テスト
〇サウジアラビアでの作業
- 新規ラックにサーバー6台、UPS3台、KVMサーバーコンソールスイッチ、LCDコンソールを搭載
- PC15台の設置および各種設定
- プリンター4台の初期設定と設置
- UPSの電源設定(現地の電圧230Vに調整)
- サーバーとUPS間のペアリング設定
- 各サーバー~各スイッチのLANケーブルの敷設依頼および結線
- 各サーバー~各スイッチの光ケーブルの敷設依頼および結線
- LAN・光ケーブルにケーブルタグの取り付け
- 完成図書の作成
サウジアラビア出張で準備するもの
サウジアラビア出張にあたり準備したものを簡単に列挙します。
〇入出国関連
- パスポート・ビザ
- 航空券・ホテルの予約確認書
⇒必須持ち物なので早めに手続きをしましょう。
〇飲食関連
- レトルト食品
- 割り箸
- 容器
- スリッパ
⇒なるべく日本食を持ち込んで置いた方が無難です。宿泊施設にもよりますが、100円ショップなどで容器・割り箸も購入しておいた方が良いです。
〇生活関連
- 歯ブラシ
- クレジットカード
- 変換フラグ
- 変圧器
- OAタップ
- 常備薬
- 洗剤
- 半袖の洋服
- 翻訳機
- スマートフォンのSIMピン
- 個人携帯
- モバイルバッテリー
- ペン・ノート
- キャリーバック
⇒殆どの必須項目ですが、「クレジットカード」、「変換プラグ」必須です。
あと「翻訳機」、「モバイルバッテリー」も持っていくと安心です。
現地でSIMカードを購入する場合は、スマートフォンのSIMピンをもっていく必要があります。
変換プラグです。
翻訳機です。活躍してくれました。
携帯用のモバイルバッテリーは必須です。
〇業務関連
- 作業用ノートPC
- ドライバーセット
- ハサミ
- コンソールケーブル
- LANケーブル(3m、10mを各数本)
- ケーブルタグ
⇒この辺りは全て必須です。
コンソールケーブルです。
機器側に接続とPC側に接続する方の両方が必要です。
〇搭乗手続き時の諸々対応すもの
- 自治体のワクチン接種証明書
- 入国前PCR検査
- 医療保険証明書の提示
- スマホに「Tawakkalna」をインストール
⇒全て必須です。「Tawakkalna」をスマホにインストールする必要があります。 これはコロナに感染していないという証拠であり、商業施設関連に入室する際に警備員に必ず提示する必要があります。提示できない場合は、入室ができません。
サウジアラビアまでの移動時間・食事・宗教・交通事情
サウジアラビアまでの移動時間
成田国際空港 ~ サウジアラビア(ヤンブー)までの移動時間は約16時間かかりました。
疲れたましたが、飛行機内はコロナの影響で座席の間隔に余裕があり、足を延ばして睡眠を取ることができました。
成田国際空港 ⇒ ドバイ国際空港
ドバイ国際空港 ⇒ キング・アブドゥルアズィーズ国際空港(ジェッダ)
キング・アブドゥルアズィーズ国際空港(ジェッダ) ⇒ ヤンブー
食事
食事は基本、日本から持ち込んだレトルト食品でしたが、
週2回程、現地のスーパーで食料を調達したり、レストランで食事をとりました。
近くの商業施設内にあるスーパーマケットです。
様々な食材・生活に必要な必需品が完備されていました。
お金の支払いは殆ど、クレジットカードを利用します。
現金でも可能ですが、嫌な顔をされます。現地の方は計算するのが苦手なのでしょうか。
会話は英語で基本通じます。私も片言の英語で何とか伝わりました。
中東でポピュラーなカプサも食べました。肉はラクダです。。
カプサは炊き込みご飯みたいな感じで、くどくなく食べやすかったです。
ラクダの肉も豚肉みたいで美味しかったです^^
カプサを食べ終わったあと、下のデザートがでてきましたが、
お腹いっぱいで少ししか食べれませんでした。
ホットケーキみたいで甘くて美味しかったです。
サウジアラビアで大人気の「ALBAIK(アルベイク)」にも行ってきました。
ALBAIKは日本でいう、ケンタッキーみたいなもの。チェーン店です。
値段も非常に安く、ボリュームもあっていつも行列ができてました。
これで左の写真が300円程で、右の写真が400円程だったと思います。
サウジアラビアに行く機会があれば是非、行ってみてください。
宗教
サウジアラビアはイスラム教であり、礼拝の習慣があります。
1日5回、礼拝を行っているようで、日の出・日の入りと密接に関係して分単位で日々変動します。
朝(6時前後)から礼拝のマイクで響きわたります。
仕事場でも礼拝の時間を設けており、お祈りする光景を何度もみました。
日本人からみたら異様な光景ですが、イスラム教では当たり前の日常のようです。
交通事情
土地が広いため、道路はめちゃくちゃ広いです。
郊外になってくると交通量も非常に少なくなるので、車のスピードは
120~130km/h以上でていたのではないでしょうか。
出勤ラッシュ時でも100km/hで飛ばしていく車もいたので、
よくこれで事故が起きないのかと心配になりました。
日本車をよく見かけました。TOYOTA、HONDAなどですね。
海外で日本車をみかけると信頼されているんだなと嬉しくなりますね。
サウジアラビアで気を付けること
SIMの購入
空港内で購入が可能です。(有名どころはSTCまたはMobilyです)
3週間程の利用で、5000円程だったと思います。
忘れず、購入をしましょう。スマホが利用できないと「Tawakkalna」を
利用できないので何処にも行けなくなります。
スマホ用のSIMピンを持っていきましょう。
翻訳機
キング・アブドゥルアズィーズ国際空港(ジェッダ)に到着後、
空港内で荷物待ちしていたのですが、我々5名分のキャリーバックが飛行機に
搭載されていないことが判明し、現地スタッフに説明・対応が大変でした。。
雪の影響で成田国際空港 → ドバイ国際空港の飛行機が遅延し、
ドバイに到着後、急いでジェッタ発に移動しましたが、荷物までは間に合わなかったようです。。
現地スタッフと英語の会話でしたが、何とか翻訳機で会話ができました。あった方が便利かもしれません。
宗教
礼拝中は、音をたてたり話しかけたりするのはやめましょう。
現地の習慣を理解する必要があります。
写真
女性の写真を撮るのはNGです。
実際に、外で記念写真を撮っていたところ、
たまたま近くに現地人家族がおり、家族の写真を撮っているだろうと、
クレームを入れてきました。
本人の承諾が あっても家族からの訴えで身柄を拘束される場合があるようです。
女性に限らず、王宮等関連施設,政府・軍関連施設の撮影は禁止されていま
すので安易に写真を撮るのはNGです。
お酒
サウジアラビアでは、アルコール飲料が飲めません。
そもそもアルコール飲料が売れられていませんので、お酒好きの方はショックを受けるかもしれません。私もその1人でした。。
クレジットカード
サウジアラビアでは基本、クレジットカードで全て買い物ができます。
お会計の時に現金ではなく、クレジットカードを求められる場合が多いので、
クレジットカードは必須です。
場所によっては特定のクレジットカードしか利用できない場合もあるので、
3種類(Mastercard、Vist、JCB)ぐらいのカードを持参した方が良いと思います。
Tawakkalna
スマホに「Tawakkalna」をインストールしておく必要があります。
「Tawakkalna」はご自身の身分証明書およびコロナに感染していないという
証明になります。
商業施設の入り口には必ず、警備員が立っていて、「Tawakkalna」を
提示してOKのサインがでると入室ができます。
日本ではLINEを使って連絡取りのやり取りするパターンが多いですが、
サウジアラビアでは「WhatsApp」を利用しています。
ほとんど、LINEと同じ仕様なので、現地人とも仕事でやり取りする場合は、
こちらをインストールしておいた方が良いです。
感想
初めての海外だったので、正直ビビってました。。
英語も出来ないですし、現地人とどのようにコミュニケーションを取ったら良いかわからなかったですが、
挨拶(good morning、see youと言いながら手を挙げる)、現地の食べ物(ALBAIK、カプサ)に
関する内容を話題にしたり、翻訳で調べた単語を繋ぎ合わせて何とか喋ることで意外に伝わりました。(伝えたい内容の2割ほどですが)
日本人と比べると現地人はフレンドリーの方が多い印象です。(知らない人でも挨拶や食べ物を渡してくる)
現地人といっても出稼ぎにきている外国人(パキスタン、インド人、フィリピン、スーダンなど)といった近隣諸国が多いようです。実際に現場もそうだと聞いています。
色々と話したいことはありますが、長くなるのでこのあたりにしておきます。
業務に関してはある程度、英語が喋れないと伝わらないのでそこは大変苦労しましたね。
(google翻訳を使って、事前に現地管理者とメールで何度かやりたい事を伝える必要がありました)
特に仕事でトラブルが発生したときは、一つ一つ切り分けを行なわないといけなかったので、
原因説明と機器の調達依頼でも苦労しました。
現地管理者に直接原因・対処方法を説明する必要があったので、
日本語を喋れるサウジ人に仲介をお願いし、一緒に現地管理者へ説明もしました。
勉強になった1ヶ月間だったと感じます。
たまには日本と違う環境で仕事をするのも悪くないと思います。
海外生活も少しは自信がつきました。
次回、海外に行くときは英語力を向上させたいですね。