こんにちは。AMAです。

ITの業務で1度は使用したことがある、TFTPの使い方と

ファームウェアのバージョンアップ方法(GS924M)を解説していきます。

TFTP、FTPとは何?

TFTP、FTPについて紹介しているサイトがあります。

TFTP(Trivial File Transfer Protocol) とは、特定のコンピュータ間でファイル転送する時に使用するアプリケーション層プロトコル。

FTPとの違いは大きく2つあります。

1つは、FTPのようにユーザ名とパスワード認証が行われない点、もう1つはFTPはTCP上で動作する信頼性のある通信ですが、TFTPではUDP上で動作しており信頼性よりも転送効率を重視しているという点です。TFTPはルータなどのソフトをアップロードやダウンロード時によく使用されます。TFTPではデータは512バイトずつ区切り送受信。

参照元URL:https://wa3.i-3-i.info/word12417.html




簡単に言うとTFTPはUDPプロトコル(69番ポート、速度重視)にてファイル転送を行います。

FTPはTCPプロトコル(21番ポート、信頼性重視)にてファイル転送を行うことになります。

また、FTPは認証機能がありますが、TFTPは認証機能はありません。

そのため、常時利用する場合はFTPを使用した方がセキュリティ的に良いです。

ファイルのやり取りやバックアップを取得する場合は、TFTPを利用するというパターンですね。

利用する用途に合わせて使い分けると良いでしょう!

ネットワークではファームウェアのアップデートやバックアップを取得する際は、TFTPを使用することが多いです。よって本記事ではTFTPについて解説していきます。

 

TFTPのセットアップ方法

TFTPのセットアップ方法を以下に記載します。

①下記URLをアクセスし、赤枠の「の直接リンク」をクリックします。

(他のリンク先もありますが、今回は圧縮されたファイルをダウンロードします)

http://tftpd32.jounin.net/tftpd32_download.html

最新版は「v4.64」になるようです。(2021/01/03時点)

②tftpd64.exeをダブルクリックします。

③以下のポップアップが表示されたら「すべて展開(X)」をクリックします。

④「展開」をクリックします。

展開先は任意の場所です。展開先を覚えておきましょう。

⑤展開されたフォルダにてtftpd64.exeをダブルクリックします。

⑥あとは実際の設定画面通りに進んでいけばインストールが完了です。

(キャプチャー撮れなかったので割愛します)

※tftpd64.exeはデスクトップなど分かりやすい場所に配置しておきましょう。

⑦以下のようなアイコンが出来上がると思います。

ここまでダウンロードから5分ぐらいでできると思います。簡単ですよね。

⑧tftpd64.exeを右クリックから「管理者として実行(A)」をクリックします。

⑨ユーザアカウント制御のポップアップが表示されたら「はい」をクリックします。

⑩「Settings」をクリックします。

⑪「GLOBAL」タブにて「TFTP Server」にチェックを入れます。

今回はTFTP機能しか利用しないので、「TFTP Server」のみチェックを入れます。

⑫「TFTP」タブにて赤枠の部分を設定してOKをクリックします。

⑬以下のポップアップ画面が表示されたらOKをクリックします。

⑭赤枠になっている箇所を設定します。

Current Directory:⑫と同じ場所を指定します。

Server interfaces:⑫と同じIPアドレスを選択します。

⑮右上の「×」を選択します。

⑯tftp64.exeをダブルクリックします。

※再度設定を変更したい場合は、「管理者として実行(A)」をクリックします。

⑰設定変更(⑪~⑭)した内容に変わっていることを確認します。

以上でTFTPサーバのセットアップは完了です。



TFTPを利用してファームウェアファイルをDownload

次は実践です。以下製品にファームウェアのファイルをDownloadしてみます。

自宅に実機がある方は試してみてください。

※2021年1月3日に公開しましたが、手ごろな検証機がありましたので、
 掲載し直します。

■検証製品:GS924M  ← アライド製のL2スイッチです。

 自宅で構築や検証用として使用しています。

2008年式と若干古く、コマンドも見慣れないものばかりですが練習用として全然問題ないです。

■ファームウェアのファイル:gs900m_v1617.pkg ←最新のファームウェア

■IPアドレス(任意)

GS924M:10.200.19.20

PC    :10.200.19.100

 

ファームウェアのファイルは以下のサイトから入手しています。

https://www.allied-telesis.co.jp/support/list/switch/gs900m/download.html?permod=yes

GS924Mの参考コマンド

https://www.allied-telesis.co.jp/support/list/switch/gs900m/comref/index.html

 

手順を以下に記載します。

(teratermの操作方法やコンソール接続、各種設定などの詳細は次回、書きたいと思います。)

こちらも参考にしてください。

【初心者向け】Teratermの操作方法について

①PC ~ GS924M間をコンソールケーブルで接続します。

②GS924Mの1番portに任意のVLANを設定し、IPアドレスを設定します。

③PCのIPアドレスもGS924Mのセグメントに変更します。

④GS924Mの1番port ~ PCのLANポートにLANケーブルを接続します。

⑤確認のため、GS924MからPCにPingを実行すると疎通が取れることがわかります。

これでTelnet経由のアクセスも可能になります。

⑥loadコマンドにてファームファイルをDownloadします。

※Downloadが開始できない又はエラーが表示される場合は、ファイアウォールの機能を無効にしてみてください。

コントロール パネル→システムとセキュリティ→Windows Defender ファイアウォール→設定のカスタマイズで無効にすることができます。

⑦restart rebootコマンドで再起動します。

⑧ファームバージョンが更新されます。



まとめ

どうだったでしょうか?

TFTPのセットアップは以外に簡単ですよね。

L2スイッチにファームウェアファイルをDownloadするには、設定が必要になってきますが

慣れたらそんな難しいことではありません。

TFTPの仕組みがわかれば上記のようにバージョンアップが可能です。

本記事内のポイントを以下に記載します。

  • TFTPはポート番号69で速度重視である。
  • FTPはポート番号21で効率重視である
  • ネットワークの作業ではTFTPを利用してファイル転送を行うことが多い。(経験上)
  • NW機器にファームウェアファイルをDownloadする際は、コマンドリファレンス等を参考にしながらコマンドを実行する
  • 可能なら実機を購入して練習すると良い
  • ネットワークエンジニアとして興味がある方は、以下も参考にしてみてください。

【厳選】CCNA合格を目指す ITスクールを紹介(おすすめ)

というわけで、以上です。

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