こんにちは!AMAです。

今回は、FFFTPの使い方と利用シーンを説明していきたいと思います。

まず、FFFTPとはFTPプロトコル(ポート番号:20,21)を利用して、NASやサーバーにファイルをダウンロードまたはアップロードするツールです。

分かりやすいサイトがありましたので、掲載します。

FTPはFile Transfer Protocol (ファイル転送プロトコル)の略です。「TCP/IP」ネットワークを使用したファイル転送に特化した通信規約のことを指します。

FTPの先駆けの仕組みは1970年代からRFCシリーズとしてありました。それから1985年にはRFC959として標準化されました。現在でもRFC959がFTPの元となっています。

FTPを利用するためには元々はCUIと呼ばれるコマンドが使われるのが一般的でしたが、今ではGUIで簡単操作ができるソフトウェアとして多くのFTPクライアントソフトが提供されています。また、FTPはOSの環境に依存することなく利用できるという特徴もあります。

参考元:【FTPの仕組み】




FFFTPのインストール

FFFTPのインストールは以下のサイトからダウンロードできます。

https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/ffftp/

ログインすると、「FFFTP(32bit版)」と「FFFTP(64bit版)」があります。

ご自身のPCに合わせて32bit版 or 64bit版を選ぶ形になります。

32bit版 or 64bit版の調べ方とインストール手順は以下です。

①PCアイコンを右クリックします。

②「プロパティ」をクリックします。

③デバイスの仕様内にある、「システムの種類」を確認します。

そこに32bit or 64bitのどちらかが記載されています。

④上記のPCでは64bit版になります。以下の赤枠をクリックします。

⑤画面内にダウンロード表示されます。

⑥しばらく経つと左側のタスクバーに以下のインストーラが表示されます。

「ダウンロード」フォルダにFFFTPのファイルが保存されていると思いますが、

保存先の指定を行っている場合は、別の場所で保存されます。

⑦「ffftp-v5.7-x64.msi」をダブルクリックします。

⑧FFFTPセットアップ画面が表示されますので、「次へ(N)」をクリックします。

⑨FFFTPのインストール先はデフォルトの状態で「次へ(N)」をクリックします。

⑩FFFTPのインストール準備完了「インストール(I)」をクリックします。

⑪「ユーザーアカウント制御」のポップアップが表示されたら「はい」を選択します。

⑫FFFTPのインストールが開始されます。

⑬「完了(F)」をクリックします。これでFFFTPのインストールは完了です。

⑭デスクトップ上に「FFFTP」のショートカットが表示されます。




FFFTPの初期設定方法

「FFFTP」のショートカットを開き、「新規ホスト(N)」をクリックします。

以下のホスト入力画面が表示されるので、必要事項を入力していきます。

①ホスト設定名(T) 必須項目

必須項目ですが、任意の名前で大丈夫です。

②ホスト名(アドレス)(N) 必須項目

接続先(FTPサーバやNASなど)のホスト名またはIPアドレスを入力します。

IPアドレスを入力した方が確実です。

③ユーザー名(U)/パスワード/パスフレーズ(P) 必須項目

FTPサーバやNASで事前にFTPユーザとパスワードを作成する必要があります。

作成したユーザ名とパスワードを入力します。

④ローカルの初期フォルダ(L)

FFFTPに接続した際にデフォルト(ローカル側)で表示されるフォルダ場所です。

設定しておいた方がやりやすいです。

⑤ホストの初期フォルダ(R)

FFFTPに接続した際にデフォルト(ホスト側)で表示されるフォルダ場所です。

こちらも同じく設定しておいた方がやりやすいです。

⑥初期入力が完了したら「OK」をクリックします。

以降は赤枠に追加したホスト情報が表示されますので、

わざわざ上記①~⑤を入力しなくとも追加したホストをクリックし、

「接続(S)」を押すだけで接続が可能になります。

<補足>

必要事項を入力しても接続できないという場合は、

以下の手順を試して頂くと接続できるかもしれません。

①「ホストの設定」で「拡張」タブをクリックします。

②「PASVモードを使う(V)」のチェックを外して「OK」をクリックします。

アクセスリストにてFTPの通信制御(例:A⇒B間をftp20,21番のみ通す)をしている場合は

PASVモードを解除しないと使えない場合があります。

PASVモードとは以下です。

FTPデータ転送モードのひとつで、データ転送のためのコネクションをクライアントから発信する方式のこと

参考URL:PASVモード

FFFTPの使い方

左側がローカル情報、右側がホスト情報になります。

ローカル側にあるファイルを、ホスト側にファイルをアップロードする場合の手順です。

①対象のファイルを選択します。

②「⇧」マーク(アップロード)をクリックします。

③ローカル側のファイルがホスト側にアップロードされます。

<補足>

  • 逆にダウンロードしたい場合は、対象ファイルを選択し、「⇩」マーク(ダウンロード)をクリックするとダウンロードができます。
  • 赤枠に様々な機能が欄列されていますが、基本はデフォルトのままで大丈夫です。



FFFTPを利用するシーン

  • ご自身のPC⇒サーバにファイルをアップロードしたい場合などで利用するシーンが多いようです。
  • 私が利用するシーンは、勤務先の利用ユーザーからクローズドNW環境(閉じられたNW)に設置しているPCを社内NWの特定のNAS(ネットワークHDD)に、データをアップロードさせたいという要望を受けましたので、コアL3スイッチでPC⇒NAS間を「ftp20,21番」のみ通信許可を行い、FFFTPからデータをNASにアップロードさせる仕組みを構築・運用しています。

まとめ

FFFTPを利用せずともサーバーにリモートデスクトップ、またはフォルダ共有で接続出来るなら

ドラック&ドロップで操作は完結しますが、できない環境の場合は

FFFTPツールを利用すると便利です。GUI(画面越しでの操作)にて操作できるため簡単にファイル転送が可能になります。

初心者でも操作方法がわかれば直ぐに利用できる利点があります。

CLI(コマンドベース)でもファイル転送は可能ですが、コマンドの知識が必要になるため、

正直、初心者向きではありません。

FFFTP利用する機会があれば是非、上記の方法を試してみてください!!

インフラエンジニアとしてネットワークも学びたい方は、以下も参考にしてください。

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